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お客さまの声

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ヤン茶事初体験記 <2017年10月27日 亀泉庵特別企画 ヤング茶事 吉田様>

お煎茶をご披露くださって

そもそも「茶道」は敷居が高い。

茶道はよく総合芸術だと言われている通り、その道を極めるには、お点前のお稽古は勿論、その他にも書道や短歌や工芸美術、茶の歴史についてなど、茶の湯に関わる様々な知識と教養が必要であり、それらを駆使した芸術の集大成が「茶事」なのである。

つまり茶事とは元来、私のような煎茶を2年ちょっとかじっただけの者には参加するのが本当に申し訳ない位、ものすごーく敷居が高いものなのである。

しかし今回の「ヤン茶事」は、守るべき文化やルールは最低限守り、あとは亀泉庵さんらしい抜群の美的感覚で様々にアレンジされた、まさに「ヤンチャ」な「ヤング」な茶事なのである。

亭主と客が心を通わせ、その日が最良の1日となるよう、全員が一体となってその場を創り上げていく。

こうした茶の精神が今も昔も変わらず日本人のDNAに脈々と受け継がれてゆきさえするのなら、茶事ももっと現代の感性に寄り添ったスタイルを取り入れても良いのではないだろうか?

~新感覚の現代風茶事~

頭の柔らかいお若い方や、私のような茶道初心者の方にも、ぜひ生で体験して頂きたい。

ヤン茶事に参加して <2017年10月27日 亀泉庵特別企画 ヤング茶事 坪倉様>

初座

〇当日のお題は?

寄付の掛物は「自灯明 法灯明」。お釈迦様が入滅するときに、不安を隠しきれないお弟子さん達に、自分自身をよりどころとしなさい、仏法をよりどころとしなさい、という意味で残した言葉。本席の掛物は「回向返照」で、これも自分自身をしっかりと見つめることの大切さを説くもの。ある人がレストランを立ち上げようとして、外部環境に関する情報収集と分析を緻密すぎるくらいやっていたところ、「シェフの得意料理って何でしたっけ?」という従業員からの質問に、はっと自分を知ることの大切さを感じ取った、という相澤様からのお話も。従って、自分自身の個性を十分に発揮すことがヤン茶事のテーマで、その通りお客として招かれた人もお点前をつとめたり、お菓子を作ったりという双方向の場となった。

〇空間の趣向は?

躙り口を開けると暗闇に(蠟燭を思わせる)ランプが置かれ、席へと誘導。本席の近くには和蝋燭をともした燭台が。

当日は快晴で、外はまぶしいくらいの光が満ちあふれていたなか、初座の席はとても暗い、幻想的な空間が迎えていた。心地よい音量でゆったりと流れるBGMも、リラックス効果を高めてくれていた。

風炉の季節が終わりに近づいていて、侘びた趣向を特徴付けるように、風炉のなかと風炉の横には、炭化させた松ぼっくりやいが栗、ドングリなどが置かれていた。

後座になると暗闇から明るい空間に変わり、障子越しの柔らかな光のなかでお茶を楽しむことができた。

〇懐石のみどころは?

膳が運ばれて汁、飯をいただいたあと、河豚の向付といっしょにいただいたお酒は「ひれ酒」。蓋を開けて火を近づけると、暗闇の中でアルコールの幻想的な青い炎を眺めることができ、お酒をいただくだけでない楽しみも味わうことができた。

ひれ酒に続いてフルーティな冷酒を盃でいただき、椀物が出てきたと思っていたら、大きな蟹を載せた皿が席に登場。これを今から焼いて焼物としてだします、ということで、新鮮で甘い焼きガニをいただくことに。

八寸と千鳥の盃も、粕漬けの海のものが出たり(亀泉庵だけに)亀の形をした酒器が用いられたりと、私は難しい手順のことは忘れてしまって、お酒と食べ物を楽しむモードに入ってしまっていました(笑)。

〇お菓子のみどころは?

主菓子は外見は柿をかたどったものであったが、5個中1個は「罰ゲーム」仕様。罰ゲーム主菓子を引いた私は、「なんか味噌のような風味と、山椒らしきスパイスが入っているけど...」とかつぶやいていたが、中身は実はカレー粉入り。ちなみに罰ゲーム仕様でない主菓子もあとでいただくことができたので、ラッキーだったかも。

干菓子は三客さんが自ら作られたもので、なかなか普段ではお目にかかれない、作られてから間もない新鮮な干菓子の触感と風味を楽しむことができた。

〇お点前はどんな感じで?

炭手前は三客さんがご担当。梅の花のようなかたちをした香合を拝見。香合の底にあたる「お尻の形がいいですね」とのコメントも。そして後座になって、濃茶は苦手な人が多いらしい、とのことで、薄茶点前からスタート。ご担当は正客さんと半東さん。こちらも茄子のかたちで、「へた」の部分が蓋になっている陶器の茶器が印象的。

後座

最後は四客さんが点ててくださった煎茶を堪能。直径4~5cmくらいと思われる、小さな煎茶碗に少しだけ入れられた煎茶は、その量からは想像できないくらい香りが豊かでうまみが凝縮された味も絶品。煎茶碗は竹泉の作とのこと。

〇席での会話は?

名誉顧問の次客さんの豊富な話題で会話が盛り上がった。パクチーなどエキゾチックな野菜をインターネットで販売している話題や、BGMに流れてきたジャズの話題なども。茶の湯に関連した話題も、東博の「茶の湯」展や国立近代美術館の「茶碗の中の宇宙」展の話をはじめとしていろいろ。

お茶事のコンセプトをどのようにかたちにまとめ上げているか、については、相澤様のすてきなトークのおかげで、その場にいる全員、お茶事をさらに楽しむ助けになったと思う。

前回の6月のお茶事で、美味しい懐石とすてきな空間を堪能することができたので、大いに期待してお伺いしましたが、それにもましてとても個性ある、楽しい時間を過ごすことができて、本当に感謝しております。

 

茶事の亭主「終わってホッと」 <2016年10月18日 貸切茶事でご利用 亭主のT氏>

亀泉庵広間にて

市の茶道サークルのメンバー11名で稽古を兼ねた茶事を行いました。

本格的な茶室・露地・水屋などを使っての茶事はあまり経験も無く、緊張しての亭主でしたが、サークルの仲間や亀泉庵さんのご助力もあり、楽しく終了させることが出来ました。

これも、準備の段階から亀泉庵さんに相談をさせて頂き、持ち込み以外の道具を亀泉庵所蔵より選ばせてもらったり、懐石料理も事前に要望を聞いたうえで献立を提案いただくなど、私共の遣りやすい環境を整えてくれたればこそと感謝しております。

これからも四季折々で利用させて頂ければと願っております。

楽々茶事に参加して<2016年2月2日 楽々茶事参加 君津市 大島様>

ほの暗いお茶室で赤く燃える炭を眺めた時、数十年前から憧れていた世界にやっとこられたという思いがしました。湯木貞一さんの本を読んで、和食を知るためにお茶をならいたいと始めたものの茶を点てる作法のお稽古に厭きてしまい、茶事にたどり着くことなく挫折。

お誘いを受けて大緊張で臨んだ正午の茶事でした。

先ずは一文字の炊きたてのご飯を頂く なぜかゴルゴンゾーラリゾットのような味・・

お汁も洋風の味付けが

お代わりの入った飯器の蓋を開けた正客が「キャ」と叫び、何事かと覗くとロールパン。ご亭主が現れ「自家製でございます・・・」シャラと言う。可笑しくて寛いだ雰囲気になり客同士話を始める。

気が付けば亭主は赤の着物に白地の帯 緑鮮やかな帯締めをしている。

今日のお題はイタリアン???

このお茶事、作法とは裏腹に相当ぶっ飛んでいる。でもそのおかげで緊張が解け和服の美女たちと会話が弾む「最近はこんなお茶事もあるのですね・・「ありません」ときっぱり

このご亭主ならではの所作らしい。しかし考えてみれば利休も古田織部も当時はかぶき者だったと言われるから傾く(かぶく)のはお茶の本来の姿なのかもしれないと妙に納得。初めての体験を心から楽しみました。

亀泉庵のお茶事で一番印象に残ったのはもてなす心の深さでした。それこそがお茶の神髄なのだと教えて頂きました。

ご亭主、お勝手、本当に有難うございました。

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